今回、大変人気でした。
帯が。
化上手銀蛍祝宴(寅祭)に参加するにあたり、まず頭を悩ませたのが、帯。
今まで中振袖に合わせていた白いアンティークの袋帯を、着物先輩より
「・・・イマイチじゃない?」
とダメ出し(笑)をいただいていて、
せっかくならバッチリな帯で着てみたい~!と思っていたのです。
で、着物先輩にコーディネートの相談をしたところ、
その場に同席されていたあるお方(F氏、とすればお分かりの方はお分かりですね)が、
「この帯はどうですか?」
と見せて下さったのが、その方のお母様の持ち物で、なんと大正時代の袋帯。
戦火を逃れて残った、とても貴重な貴重な帯でした。
今、こんな柄ってあるだろうか?
相撲の軍配に鳳凰、そして宝尽くしという縁起のいい刺繍帯。
大変古いもののはずなのに、色といい柄といい、ちっとも褪せずに美しい。
黒繻子の色も、つやつやと豊かです。
その方がずっと手放さずに手元に置いておかれたというほど思い入れの深い帯。
恐れ多いものの、あまりに素敵な帯で、ずうずうしくもお借りしてしまいました。
宴席で、着物の由来を説明するコーナーがあったのですが、
持ち主の方のお名前とその由来をお伝えするなり、
背中側のみ撮影集中(笑)。
飾り紐は実は帯締め(もちろん着付け師Sさんアイディアアレンジ)。
抹茶色の帯揚げは着物先輩からお借りしました。
(自前の物のほうが少ない!?)
長さが370cmと、現代の袋帯に比べては短く、
私の体型のこともあるので、せいぜいがお太鼓が結べるくらいか?と思っていました。
それに、貴重な帯のため、
極力帯を傷めたりしたくなくて、ましてや傷つけるのは言語道断。
そこをSさんが工夫してくださったおかげで、
こんな華やかな帯結びに。
実は結んでもおらず、クリップでも留めていません!
なんと、仮紐、枕紐、帯締、と紐だけで留まっている結び(?)方です。
Sさん、本当にすごい・・・
おかげで、ほどいたときも皺らしい皺もなく、綺麗な状態だったのにほっとしました。
他の方の帯も、ひとつとして同じ結び方のない、
華やかで帯を生かした結び方で、惚れ惚れでした。
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