移動火葬車にトノを見送るときに
撮った写真が、最後の1枚になった。
わざわざ、あんな状況で、
撮ろう、と思ったのには理由があって。
今回のペット葬儀会社を教えてくれた友達は、
お見送りに立ち会えないご家族のために写真を残していて、
私はそれを見たときに初めて、
ペットを見送る場面というのを知った。
とても辛い場面だろうはずなのに、
花にあふれて、
どれだけその子が愛されているか伝わってくるようで、
一度見ただけなのに、今でも思い出せるような写真。
私が実際に同じ場面に立ち会ったとき、
あふれんばかりに花にかこまれたトノの姿を見て、
なんだか、幸せに感じた。
弔いの花なのに、祝福のような、愛情がこぼれるような光景に見えた。
よかった、と思った。
私自身がその写真を見るにはまだ時間がかかるけれど、
きっと後で思い出すときに、
大事な写真になる気がする。
最近のコメント