当日を1日目と数えるから、この日が初七日。
もう7日。まだ7日。
本来、ペットと飼い主って、とても個人的なものだから、
あの日、携帯でメールしながら、
「私にとっておおごとなだけで、
相手には些細なことどころか、非常識な醜態かもしれない・・・」
(それもお正月、真っ最中)
って思ったりもした。
だけど、トノの猫柄のせいか、
9割方は連絡してくれたことを受け止めてくれて、
それどころか、
数時間後にはシッターさんが駆けつけてくれていて、
夜には友達も来てくれて、
メールも、電話もいただいた。
お別れの日のことを、
Blogや日記に書いてくれた人もいた。
悲しいのは、ショックなのは、私だけじゃない。
そのことは、思っていた以上に、
救いだった。
誰かにとっても悲しい、大きなことなんだということが。
このショックや動揺は飼い主である私だけのもので、
周りには理解されないものだと思っていたので。
病院の待合室でも、
居合わせた人が、トノに手を合わせ、声をかけてくれた。
目の前で、誰かがトノのために泣いてくれること。
メールやコメントで、トノを悼んでくれること。
心配して、電話をかけてきてくれること。
元気を出して、と励ます言葉も、
ゆっくりでいい、時間がかかることだと諭してくれる言葉も。
2日は、頭が痛いくらい泣いてた。
(泣きすぎると頭が痛くなると初めて知った)
今も泣くけど、あの時ほどじゃない。
確かに7日はたった。
トノ、トノ、トノって毎日呼んでたのに。
毎日、あのお腹をもふもふしてたのに。
(スミはお腹を触るのを嫌がるので、撫でると猫キック&噛み噛み攻撃)
毎日、あのずっしりした体を膝にのせてたのに。
いつも、私が夜に帰ると、
たいていトノは寝起きで、ぼんやりしてた。
ウェットご飯を用意しても、ぼけーっとしてる。
なので、いつも、「おいで~」っていいながら抱っこして、
ご飯の前まで連れて行った。
恒例のお殿様扱い。
本当に毎回、毎日。
食器の前まで連れて行くと、すぐガツガツ食べるのだけど、
気に入らないご飯だと、途中でやめて、得意の砂掛けポーズ。
(スミは、ご飯への砂掛けポーズはしない)
で、ウェットが残ってるのに、
しばらくすると、おかんを呼びに来る。
シーバのおねだり合図。
これ、いつからか習慣になっちゃったんだよなー。
確か、腰椎欠損症がわかった後からだ。
シーバはたまにのご褒美おやつだったはずなのに。
背中に乗り、おかんの頭の髪をむしって、
おかんが立ち上がったら、
我が意を得たりとばかりに素早く床に下りて、
しっぽをぴーんと上に伸ばして、
意気揚々と、おかんをご飯場所まで先導する。
何度も振り返って、ついて来てるか確認する。
でもって、食器の横にすちゃっと座ってスタンバイして、
おかんの顔を見上げる。
目はらんらん、鼻は期待でふくらんでる。
しびれをきらしたように、一声、にゃあと鳴く。
この顔と声が聞きたくて、わざとわからないふりして焦らしてるおかん。
シーバなの?はいはい、しょうがないなーって云いながら、
シーバを取り出す瞬間が、大好きだった。
スミとトノの食器に半分ずつ出してあげると、
もうおかんは用なしとばかりにわき目もふらずに食べる。
食べ終わってもまだ食べたいときは、
またおかんを呼びに来るから、
もう出してはあげないけれど、
何度も食器の場所まで付き合った。
ほら、またスミの方に残ってるよ。こっち食べなさい、とか、
今日はもうあげたでしょ、だーめ!とか言いながら。
シーバを食べたら、すっかり満足して、またお気に入りの場所で眠るトノ。
あの日、ウェットフードを食べるところまでは、いつもと一緒だった。
でも、シーバをねだりにこなかった。
前に女社長レナのBlogを友達が教えてくれて、
それから時々読んでいるのだけど、
年始から、トノのときとタイミングを同じくして、体調を崩している日記が続いている。
「覚悟」という日記を読んで、
ああ、私もこんな感じだった、と思う。
「たった4日前まで元気だった」、ってあるけど、
トノなんて、「数時間前」まで普通に元気だった。
焦って焦って、不安で不安で、怖くて怖くて、
まさか、を想像しては打ち消し、
叫びだしたいような、意地でも楽観的になりたいような。
病院が猫の全てをわかってくれるわけじゃない。
原因がわからないことも、あるんだろう。
深夜にトノの容態を診察室で見守るときも、
入院させて家で待っているときも、
急変して、ただ撫でて呼ぶことしかできなかったときも、
何も自分では出来ずに、待つ時間は、すごく怖かった。
病院に行ってるあいだ、どんだけ心細かったろうかと思ってました。
初七日、ふたなのか、みなのか、四十九日、そういう区切りを心に刻んで
心の穴を乗り越えていこうとした、先人の知恵なんでしょうね。
そんな区切りなんてどうでもいいから帰ってきてほしいというのが
誰もが思うことだけど。
でもこれは、
忘れるために日を重ねていくのじゃなくって、
忘れないでいるために、日を数えているんだろうな。
中陰の道を歩んだあと、トノはどこに生まれてくるんでしょう。
初七日、シーバとバラシャンプーをお供えしないといけないね。
投稿情報: Hiroko | 2009-01-08 08:07
まだまだ私でさえ、一日中トノとおかんの事を考えてしまいます。
他にもトノのファンだった人はたくさんいて、黙っているけど、ユキユさんとスミトノの為に祈ってますからね。。。。
トノは生まれ変わったら、またおかんの元にくるに決まってる!
それから、写真の事ごめんね。
私だってゆきちゃんの時そうだったのに、あんまりトノが可愛くて幸せそうで、みんなに見てもらいたいと思ってしまった。
ユキユさんが早くトノの写真をまっすぐ見れるようになると良いな。
でも時間かかるでしょうね。
投稿情報: ゆきこ | 2009-01-08 15:10
■Hirokoさん
いかにもなお供えはあまりにも、なので、
トノにお目見えできなかった、未開封のロクシタンの
ローズ石鹸を置いてみました。
あれもこれもトノのために買ってあるものが一杯で、
ちょっとどうしよう状態です。
■ゆきももこさん
誤解のある書き方してしまって、すいません!
写真、全然結構です。
私が見れないだけなので、
どうぞ、ゆきももこさんの日記等にはご自由に使ってくださいませ。
今は、自分で作った年賀状すら、ダメです。
投稿情報: yuki_yu | 2009-01-08 21:00