10日前は、あんなに苦しくて、
こんな思いをすると知っていたなら、
猫なんて飼うんじゃなかった、とまで病院では思った。
これからスミと暮らす自信すら、あの瞬間はなくなった。
けれど、トノへの追悼の言葉、
心配や励ましを次々にもらいながら、
1日、1日と過ぎて、
案外、今、思ったよりも平穏な気持ちでいるのは、
悲しいことに慣れたのか、
ただ麻痺してるだけなのか、
私が薄情な飼い主だからなのか、
スミがいてくれるからなのか、
よくわからない。
写真はまだ見る気になれないけれど、
やっと、スミトノ帯を締めました。
自分では見えないんだけど。
直前まで元気だったトノと過ごしたのが着物姿だったから、
着物を着る、ということが、
私にとってトノと切り離せないことになってる。
鏡獅子観て、トノを思い出すとは思わなかった。
あのモフモフ。
胡蝶の精にじゃれる獅子は、
ワイヤーバードに飛びついて失敗するトノみたいだった。
ああ、スミトノ帯だ〜。トノも喜んでるよ、きっと。
いまは、身のまわりのすべてのことが
地雷に思えることばかりかもしれないけんど、
もっともっと時間がたったら、
そのすべてが、楽しかったことを思い出すプレゼントになるんだよねえ。
私、猫が身近にいるようになってからは、
歌舞伎の動物ものは、泣けて泣けてしかたがありません。
九郎狐は特にダメだなあ。
投稿情報: Hiroko | 2009-01-12 08:31
Hirokoさん、ありがとうございます。
着物もだけど、化粧もトノのフェイバリッドなので、
いつもみたいな邪魔が入らないのが毎朝違和感です。
スミトノ帯、こっちはもちっと詳しく・・・
http://tnc.typepad.jp/wa/2009/01/post-29a6.html
羽織ずっと着てたから、
外にもほとんど見えてなかったんですけれども。
鏡獅子は盲点でした・・・
投稿情報: yuki_yu | 2009-01-12 10:07
わーステキ♪
トノと一緒に出かけたんだねー
投稿情報: R | 2009-01-12 21:05
Rさん、そうなの。
すっかりRさんにご紹介し損ねている染め師さん・・・
締めやすい帯で、これからも何度も一緒にお出かけできそうです。
投稿情報: yuki_yu | 2009-01-12 22:05