ペットを見送った後のことについて、色んな説がある。
あんまり深く考えたこともなかったし、
どれを信じようとも思ったこともなかったけれども。
・虹の橋の話
一番有名?
先立ったペットが、虹の橋のたもとで、好きなものを食べ、
楽しく遊んで暮らし、
飼い主が来るのを待っている、というもの。
お別れに来てくれた友達とその話になったとき、
私は思わずトノのお腹を撫でつつ、
「トノー、あんまり食べ過ぎないでね・・・?」(大真面目)
友達は、
「トノなら、丸くなってもヒゲでわかるから大丈夫だよ・・・」
と、フォローしてくれましたが。
でも、おかん的には、待っててくれてなくていいから、
早く輪廻のループに乗ってこっちに戻ってきて欲しい、と思ったり。
・毛皮を着替える
これも聞いたことがある。
ヒゲはそのままだといいな。
背中にしょってるクマもチャーミングなんだけど。
あの夜、異変に気付いたのは、いつも眺める背中のクマが、
いつもと違う動きをしていたから。
スミの場合、真っ黒なので、よーく見ないとお腹の動きがわかりません。
・天国に行く
もう痛くも苦しくもないなら、いいな。
お客様が大好きな子だから、寂しいところじゃなくて、
賑やかな場所ならもっといい。
シーバが沢山あるといい。
・ずっと一緒
側にいてくれる。
そうだったら嬉しい。
骨壷のトノに向かっても、
おはよう、おやすみ、行ってきます、を云ってしまう。
トノ、って声に出すと、スミがすぐに反応して探しちゃうので、
よくないな、とは思いつつ。
セットで呼ぶのがくせになってるので、
「つみきち」(スミのことです・・・)、と呼んだあと、つい「ぽのすけ」(トノのことです・・・)と
口から出ちゃって、当然スミは「え、どこに?」って顔してきょろきょろしてる。
それにしても、普段、ポノ、とかポニョ、とか、もっふるたん、とか、もふりん、とか。
トノがどこにも入ってないよ。
・やつがれとチビ 説
これ、年末に買って読んだときは、
お涙頂戴系のきれいごとの安っぽい話だな、くらいに読み飛ばしてたんです。
あのとき、私は全く何にもわかっちゃいなかった。
あのときの私を蹴飛ばしたいくらいだ。
このお話は、残された側には本当に救われる考え方だった。
出来すぎな、残された側に都合のいい考え方なのかもしれない。
でも、急いで天に昇っちゃった子は「せっかち」な性分な子で、
空には沢山の子猫のいる屋形船があって、
そこに「忘れ物を取りにいった」、っていう。
トノはせっかちではないけれど、どんくさく、のんびりやだけど、
頑固なこだわり派なところのある子で、
もう子猫じゃないけど、若すぎた。人間でいうならまだ20代だった。
忘れ物を取ってきて、また戻ってくてくれるんなら、いいな。
withcさんが以前云ってらしたことで、
私が普段全く意識してなかったことで、ドキッとしたことがあるのですが、
それは、
「人生、飼える猫の数には限りがある」
ということ。
無限に、何百匹も好きなだけ飼えるなんてことは(普通は)絶対にない。
それに、責任を持って見送ることを考えたら、猫の長寿を計算にいれると、
自分がある程度の年齢になったら新しい猫を迎えることは諦めなきゃいけない。
限られた縁、限られたチャンス、限られた時間。
その貴重な一匹がトノだったことの幸せは、
何にも替えがたい。
一般的な猫との暮らしと比べると、
もしかしたら、スミトノおかんの暮らしは、ちょっと特別だったのかもしれない。
とにかく、トノはひたすら人懐っこかった。
超甘えん坊だった。
犬だってここまで?というくらい、お客さんが好きだった。
宅急便ですら玄関にかけつける子で、
トノ目当てのお客さんが年中いた。
そんなトノが連れてきてくれた暮らしは、
毎日飛びきり楽しかったし、
何度か、「私一人でこの子たちを飼ってるんじゃないな」と感じたほど。
自称(勿論おかんも認める)スミトノの「心の叔母・伯母」な人たちが何人もいる。
お別れにあんなに沢山人が来てくれたのは、
そう感じてたのが私だけではなかったという証拠だと思う。
虹の橋でも天国でも、そのほかの場所でも、
寂しくなく人気ものならいい。
あのレースの首輪を自慢しててくれたらいい。
でも、もし私の側に今もいてくれるなら、
たまには夢でもいいから会いにきてほしい。
もふもふしたいよ。
あのむっちりした背中に顔を押しつぶされて寝たい。
朝、目覚まし前に目が覚める。
今までなら、布団にもぐりこんできたトノのぬくぬくが幸せで、
何度も目覚ましを止めて二度寝してた。
それか、トノのほうが業を煮やして、おかんを起こしに来た。
昨日、枕の真ん中で寝て、妙に違和感だったのは、
よくトノが私の枕の真ん中で寝るせいで、
私は枕の端っこになんとか落ちないように頭をのせてたから。
真ん中でのびのび寝れても、ちっとも嬉しくない。
トノちゃんがこんな事になっていたなんて…遅くなってしまってごめんなさい。辛かったでしょう?ビックリしたでしょう?頭の中が真っ白になってしまったでしょう?
ねこちを亡くしたときもそうでした。ねこちは猫白血病と診断されてから10ヶ月経ってからだったけど、それでも心の準備なんて全然出来てなくて…それなのに、トノちゃんはあまりにも急にお星様になってしまったんだね。。。
もっといっぱい遊んでやれば、、、もっと、もっと色んな事してあげられたら良かった。最愛の恋人(ねこち)を亡くした時、私もそう思いました。しばらくはずっと泣いてばかりで、遺骨も私と一緒のお墓にと思って、まだ家に置いてあります。
でも…トノちゃんはおかんと過ごせた時間はずっとシアワセいっぱいだったはず。悲しくて悲しくて、yuki_yuさんが病気になっちゃうと大変。スミちゃんの為にも早く元気になってください。
スミちゃんも寂しいね。おかんにいっぱいいっぱい甘えてね。。。
投稿情報: ねこちくん | 2009-01-06 22:25
ねこちさん、ありがとうございます。
病的に長い文章ばかりで、読みづらい思います、
すいません・・・
そうでした、ねこち、は先代猫さんのお名前でした。
やっぱり、そうでしたか?
本当に、ねこちさんのおっしゃるとおりで、びっくりしたし、茫然としたし、ああすればよかった、あれがいけなかったんじゃないか、もう山ほど悔やむことがいくつもいくつも途切れないです。
ねこちさんもおんなじだったんだ・・・
最初から決まっていたんだ、とか、猫が家or飼い主の厄を持っていったんだ、という説も聞きました。
どれも今はこれとは感じられないのだけれど、
友達も、まだ遺骨は家の中だというし、買ってあったトノ用のLサイズの首輪、
骨壷のいかにもな白い袋がちょっと寂しいので、飾ろうかなぁ、とか思います。
投稿情報: yuki_yu | 2009-01-07 14:01