トノにお別れに来てくれた方、
メールや電話、コメントをくれた方、
本当にありがとうございます。
トノは私一人が飼ってたのではなかったな、
トノがこんなに沢山の人との縁をつないでくれたな、と思います。
今日、無事に、見送りました。
やっと、スミが寄り添ってくれました。
昨日の大人数から一転、
今日は朝から大学時代からの親友が一人来てくれて、
ずっと一緒に付き添ってくれました。
一人では辛いよ、と云われていたけれど、
確かにこれを自分一人でずっと立ち会うのは辛すぎたろうなと思います。
それに、とても沢山のお花をいただいたので、
運ぶのに、とても一人で持ちきれなかった。
トノは、葬儀の係の方が驚くほどの沢山のお花に囲まれて、
旅立ちました。
薔薇王子のトノは嬉しかったと思います。
お骨を拾う時、まずお花の灰を除けてからでないと
拾えなかったほどです。
立派な、綺麗な骨でした。
まだ若かったからかもしれません。
葬儀の方が、
ここは頭、ここは尻尾、これは食べた物、
など教えてくれて、
骨壷に入りきらないのではと心配したほどのたっぷりの量でした。
実際、係の人が手間取ったほど、器の中は満杯です。
電話の時と同じ男性が来て下さり、
丁寧で、とてもやさしい係の方で、
自宅へ来て、揺り籠に入れて車まで運び、
係の人に手伝ってもらって全てのお花でトノを飾り、
大好きで、あの日の夜だけねだりにこなかったシーバを
ラップに包んで添えて、
本当にこれで最後の写真を撮り、
お焼香し、
1時間後にマンション前で骨壷に収めるといった流れで、
私にとってはとても自然に感じられる一連の出来事で、
友達から教えてもらっていたこちらでお願いして本当によかったと
思います。
係の人が途中で犬歯1本と尻尾の骨1つをどこかへ
持って行くのでどうするのかと思ったら、
形見分けのロケットが用意されていて、
犬歯と尻尾の骨を入れて、骨壷とは別に下さいました。
これは、嬉しかった。
出来たらいいなとは思っていたけれど、
この状況で準備なんてとてもできないようなことだったので。
トノに縁があった、トノを可愛がってくれた人、
(携帯メールしか打つ気力がなかったので
携帯のアドレス帳にアドレスがあった方のみでした)
へとご連絡したつもりですが
新年から縁起でもないメールを送りつけられた!
と気分を害した人がいたら本当に申し訳ないです。
逆にうちにこなかった!とうい方も、
私の気の動転した不手際とご容赦くださると助かります。
Blogのレイアウトを変更したのは、
今、目を開けたトノの写真を正視できないから。
目を開けているトノの顔を見るのが今はどうしても、正直辛いです。
こんなことになる前に、Blogに上げようと思っていた、
病院にかけこむ数時間前、
本当にいつも通り元気だった、
1月1日元旦のスミトノの写真も、
友達と見てたら泣けて泣けて仕方なくて、
やっぱり、しばらくは無理な気がする。
楽天でブックマークしてた、
病気しがちなトノのための購入リストも、全部外した。
ペットが死んだくらいで大げさな、と笑い飛ばされるかも
しれないと思ってました。
実際、そう思っている人だっていると思う。
でも、そう思わない人も沢山いるのだと、今回知れました。
病院から帰ったばかりの私に、
誰か一緒にいるのか、
一人で大丈夫か、
と何人かの人にメールや電話で言われ、
そんなの一人で当たり前なのに、と思っていたけれど、
実際に誰かが傍にいてくれる時間をすごして、
声を掛けてくれた人たちが心配してくれていた意味がわかりました。
誰かがいてくれる時間は、
とても心強かった。
一人でいると、どうしても病院のあの時のことを何度も思い出しては
泣いてしまうし、
いくつもの後悔や、思い残しや、割り切れないもやもやしたことで
いっぱいになって、泣いてばかりだった。
色んな人たちと話して、
ペットが死ぬことについての考え方、
特に経験した人が持つそれぞれの考えを聞けたことも、
初めてのことに立ち会う私にとって、
大事なことでした。
どの考えも大切なことだった。
このことをぽつぽつと話したら、友達が
「yuki_yuちゃんは本当にいい人に囲まれているよ」
と云ってくれたけど、
本当に、そう思う。今回のことで、さらに、特に。
あまりに急で、受け止めきれない。
お別れに来てくれる人たちをトノのところに
案内するたびに、
「お別れにきてくれた」=もう生きていない
というのが思い知らされて、毎回泣いた。
どうしてこんなに急に、と皆に聞かれる当然の質問に答えるたびに、
毎回、あの時を思い出して、何度も泣いた。
でも、本当に、こんなに沢山、
人が会いに来てくれる猫っているんだろうかってくらい、
トノはお別れをもらった。
トノ、こんなに沢山、好かれてたんだね。
友達が言っていたけれど、
我が家の営業部長。
うちに来る人みんなを楽しませて、リピーター化する
凄腕でした。
体重6.6kg、
私と暮らして2年と5ヶ月足らず。
猫にしてはちょっと大きめだけど、
人間に比べたら小さな小さなトノは、
こんなにすごく大きな存在になってた。
私が手のひらで抱けるほどのサイズになって帰ってきた
トノ。
スミは、あれだけ怖がっていたのに、
トノを寝かせていた場所を掃除して、全てを取り除いたら、
徐々にいつもの調子を取り戻しつつあります。
友達が驚いたほど、
今まで私以外の人にはあまり見せなかった甘えぶりをみせつけて、
もしかしたらトノがいた時は遠慮していたのかな、と思ったり。
人間は、知識として知っていても、
体験しなければ本当には理解できないものなんだ、と
あらためて知りました。
支えてくれた人たち、
本当にありがとう。
まだ、辛い思いはずっと続くと思うけれど、
お見送りするところまで、まずは乗り越えられたのは、
みなさんのおかげです。
トノも、私も、幸せものです。
もちろん、スミも。
きちんとお見送りできてよかったです。
よい業者さんが取りはからってくだすってほんとうによかった。
きっとブログを綴っていくのも、ここから乗り越えていくのに必要なんだろうなと思ってます。
だからね、ブログのコメント返すのなんかいいよ。毎日自分の気持ちを綴っていくだけでいいと思うよ?
猫の体温ブログを通じてなんとかやってるんだとわかるだけでも、みんなが有難いと思ってるはず。
今日一日がんばってください。
投稿情報: Hiroko | 2009-01-05 10:04
今ブログを拝見し、突然のご不幸に驚いております。
家族との別れは本当に辛いですね。
悲しみを乗り越えられること、
トノさんのご冥福をお祈り申し上げます。
投稿情報: 燕 | 2009-01-05 13:03
トノ、小さくなったね。
スミが少し元気になってよかった。
昨日11時頃、トノがまっすぐに昇っていけるよう祈っていました。
すごく心配でしたが、親切な業者さんで本当に良かったです。
里子に出してからずっと、ブログを見るのが本当に楽しみでした。
猫の体温、という名前からも、ユキユさんがスミトノの体温をどんなに喜んでくれているか感じていました。
私の自慢の親馬鹿里親さんです。
これからスミだけになってしまうけど、トノがくれた温かさはずっとユキユさんの宝物になると思います。
これからもブログを楽しみにしていますが、ヒロコはんが書いてるように、人のためでなく自分のために、書きたい事を書いてってください。
投稿情報: ゆきこ | 2009-01-05 13:52
ゆきこさんの日記から来ました。素敵な里親さんとの生活、微笑ましく拝見しておりました。
急なお別れで本当にお辛いことと、心中お察し致します。私も見送った子達のことを思い出して、言葉がありません。
綴られたお言葉を拝見し、本当にトノを愛されていたこと、痛いほど伝わって、涙が流れました。幸せな猫さんですね。
姿は見えなくなっても、いつも傍にいてくれますよ。ずっと一緒です。
投稿情報: Rika | 2009-01-05 16:36
■Hirokoさん
ありがとうございます。本当に憑かれたように書きまくってますね、私。
コメントも、とてもありがたいです。
一人で、ぼうっとしていると、どうしても何度も最後の病院を思い出して
しまって、気持ち的にどうしようもなくなってしまうので、
今はまだこうして画面に向き合っている方が比較的落ち着いていられるみたいです。
泣くときはトイレに、のアドバイス、ありがとうございました。
今日、何度か重宝しました・・・
猫一匹生活の初心者なので、またいろいろと相談させていただけるとうれしいです。
■燕さん
ちょうど入れ違いでメールをお送りしてしまいました。
メールにも書きましたが、燕さんとトノって、私にとっては縁があるんです。
今日、そのことを突然思い出しました。
初めてボランティアさんの家へお見合いにいったとき、
私、燕さんのところのネックレスを身に付けていました。
トノを抱っこしたとき(当時はまだ殿下という名前でした)、
ちょいちょいってフリンジにじゃれてくれたのが可愛くて可愛くて、
メロメロにノックアウトされた私でした。
なので、そのネックレスは愛用しすぎて、もうチェーンが酸化して、
とても外へは付けていけない状態なのに、
思い出深くて、ずっと取ってあるんです。
■ゆきももこさん
いつもありがとうございます。
ゆきももこさんに、自慢の里親、と呼んでいただけて、
本当に嬉しいです。
ご指摘の通り、猫の体温って、私にとって猫と暮らす幸せの象徴のようなものだったんです。
単純に、最初の頃そう感じてつけたBlogのタイトルだったのですが、
いざ、想像もしなかった、その体温が失われたトノの冷たさに、
本当に愕然としました。
ずっと暖かいって、何で勝手に思ってたんだろう。
今回驚いたのは、ペット葬儀社さんについて、驚くほど何人もの
人から心配されたことです。
そんなに悪質な業者がいるのか・・・と、怒りがこみ上げるとともに、
幸運にも、良心的な業者さんに友達のおかげで出会えたことに
ほっとしています。
■Rikaさん
初めまして。お言葉をくださって、ありがとうございます。
トノのことを知っててくださった方がこんなにいたんだ、と
本当に驚く気持ちで一杯です。
私だけでなく、見送るこの気持ちを知っている人がいるんだと思うと、
がんばれる気持ちになれます。
ありがとうございます。
傍にいてくれるのか、天国に行くのか、虹の橋で待っててくれるのか、
それとも、と色々考えちゃいます。
トノが、幸せならそれが一番いいな。
投稿情報: yuki_yu | 2009-01-05 21:07