私からみたら謎の行動でも、
スミにはちゃんと、理由がある。
そのことを教えてもらえたことで、
おさまりのつかない気持ちも、ストンと納得できました。
トノを入院させたときからトノを探し回り、
不安がっていたのに、
スミは、亡くなったトノの亡骸は、
警戒して絶対に近付きませんでした。
時折、シャーッと威嚇していたほどです。
トノを病院へ行くとき使ったキャリーバックの臭いは何度もかぐのに、
連れて帰ってきたダンボールには見向きもしない。
いつもはダンボールなら絶対入り込むのに、
空になった箱に、それもしない。
私には、トノはまだ、ただ眠っているようにみえるのに、
そうでない事実を突きつけられるようで、
スミの行動は最初かなりショックでした。
警戒するあまり、3日間、いつもとは違う場所に籠城し、
好きなおもちゃを見せても全く反応してくれない。
相当なストレスだったようです。
私も、スミをどうしてあげたらいいのかわからず、戸惑うし、
私自身にスミのことまで十分に気を回してあげられる余裕も欠けてた。
けれども、生物関連に造詣の深い友達が、
混乱する私に懇々と説明してくれたことで、
動物としてスミの方が正しい行動なのだと、理解できました。
3日夜から、ちょっとずつスミが落ち着いてきたのは、
そのお陰だと思います。
本当に今回、良き先達に恵まれています。
知識がなかったなら、混乱しただけて、下手をするとスミもトノも傷つけてしまってた。
生物として、生きる本能として、亡骸から距離を置くのは正しい防衛反応。
(でも、スミトノの同期のタケちゃんの、枕にしちゃった武勇伝は大好きです)
トノを移動火葬車にのせ、花でてんこ盛りにして、見送って、
戻ってくるのを待つ1時間の間。
まず、トノが寝ていたイケアの黒猫ベッドは、
見ているのがやはり辛いこともあったし、
彼女のアドバイスも背中を押してくれて、
思い切って処分しました。
でも、それでもまだスミは警戒し鋭敏なまま。
なので、さらに、その友達に事前に指摘されていた通りに、
床や、周囲のカーテンなど、
トノの遺体が触れた可能性のある全ての場所を
ペット用のクリーナーで拭きあげて、
部屋の空気も窓を開けて全部入れ替えました。
そうしたら、やっとスミが落ち着いてきたのです。
トノの体から、
人間では気付かない、
動物が感じる何かが出ていたんだと
さすがに思い知らされた。
一緒にいた友達も、豹変したスミに驚いていたほど。
うちはワンルームなので、別の部屋に移すことが
できなかったのも要因だと思います。
スミの本能にとって、「危険」なものが、
ずっと自分のテリトリーの中にあり、
おかんも友達も、それを触れた手で触る。
ナーバスになって当然だったんです。
友達の例えで、ストンと納得できたのですが、
普段、冷蔵庫で保管する精肉を
常温の部屋に放置していたら、どうなるか?
冷蔵庫に入れていても劣化していくのに、
エアコンのかかった部屋の中で放置しているも同然のことをしている、わけで。
どれだけ愛しいトノの体でも、
ただ眠っているだけに見える綺麗な姿でも、
それと、これとは別の問題として考えなきゃいけない。
衛生面で最低限注意すべきことがあるのだと(特にスミのために)、理解しました。
人間の時でも二次感染等に相当に配慮して、
素人ではなくプロが扱うのだから、
この場合も同じなのだと。
暖かいことが大好きで、
ペットヒーターの前が定位置だったトノの体に
アイスノンを触れさせるのは、最初かなり抵抗があって、できませんでした。
でも、トノを見送るのに必要なことだと諭され、
タオル越しですが、下にひいて、何度か入れ替えました。
口と肛門(粘膜関連)が汚れることがあるからと、
事前にボランティアさんから注意をうけていましたが、
冬だったからなのか、
それとも、病院で先生がトノの体を綺麗にしてくれている間に何かケアをされたのか、
2日朝に帰ってきてから、4日昼近くに見送るまで、
そうしたことは特にありませんでした。
そういえば、トノ、深夜にかけこんだ、診察台で、
先生の目の前、診察台の上でいきなりりっぱなウンチをした。
申し分ないきれいなウンチだと先生にも云われた。
あのときは、まだ「鼻づまりなんじゃないか」とか云われて、
鼻に薬とかされてたのに。
あの後の検査にも、なんの問題も見つからなかったのに。
・・・やっぱり病院について、
どうしても心残りはぬぐえません。
どうすることがベストだったのか、
他に方法はなかったのか。
今回行った病院は評判はよく、遠くからも患畜が集まる、
比較的ちゃんとした設備もある病院だけれど、
トノを誤診された過去と、薬を多用することが私の中でひっかかっていました。
タクシーの運転手さんが有名ですよと教えてくれた
苅谷動物病院は、ボランティアさんの評価はイマイチだった。
近所にある別の病院は、逆にタクシーの運転手さんからマイナス情報を聞いたことがある。
今まで3つの病院を経験していますが、
病院選びは本当に難しいと痛感しています。
3つとも、ボランティアさんに紹介していただいた、
周囲の評判も高い病院です。
けれども、それぞれ治療法も診断もポリシーも、そして診察料も全然異なります。
猫は口をきけないのだから、
私の判断が重要になる。今後も課題です。
ニャウリンガルって、どうなのかなとか血迷ったことまで考えます・・・
これはどうなんだろう。
「ペットのための救急車 」
ちょっと、今後のために要確認。
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