たまに、スミの姿が部屋から忽然と消えます。
あれだけ２４/７おかんにべったりで、
みゃんみゃかと声をあげているのに。
ふっ、といなくなることがある。
呼んでも、返事がない。
（いつもなら、即返事）
何処を探しても、いない。
（いつもなら、常に目の前）
広い部屋でもなく、だいたい行き場所も決まっているのに、
どこにもいないときがある。
もしや、脱走！？と最初は焦ったのですが、
数分くらいすると、
何食わぬ顔で、
廊下の向こうから、すたすたやってくるのです。
（あれだけあちこち探しても、呼んでもいなかったのに！）
うちには異空間への扉があるのか？？？
特に、前は特別好きでも嫌いでもない香りだったのに。
薔薇王子の出現により、
花としても香りとしても特別になった。
薔薇の香り。
トノを見送る日、
Hirokoさんと相方さん、ゆきももこさんがトノに贈ってくださった
大輪の薔薇の甘い芳香が、この部屋に満ちていた。
四十九日の薔薇王子トノへの贈り物として友達から届いた、
ロクシタンのローズシリーズ。
トノに、ちょっと借りるよー、と告げてから、
おかんの手にちょこっと塗ったりしています。
トノの目の前でやったら、手をべろんべろんに舐められて
ヒリヒリになってるだろうな・・・（笑）。
デジタルフォトフレームに入れているトノの写真は、
取り急ぎお気に入りをざっと選んで、
今のところ300枚ほど入っている。
でも、１番好きな写真はどれかと聞かれたら、
迷いなく、これを選ぶ。
父とトノ。
この写真を見ると、すごく和む。
父もこの写真を気に入ってくれて、
猫嫌いの犬派の親友にもプリントアウトして送っていたくらい（笑）。
あの猫嫌いの、潔癖症の父が、
すごく笑って、楽しそうにトノと一緒にいて、
すっかり気に入ってくれて、
今は入院中だから無理だけど、
健康な頃はときどきこの猫Blogを見てくれていて、
猫は元気か、とメールもよくくれた。
次点が、甥っ子＆姪っ子とトノ。
本当に甥っ子と姪っ子は、いつも楽しそうにトノと遊んでいて、
その姿を見ていつも心がなごんだ。
スミトノと私の大切な人が一緒にいる風景が、
私は何故かとても好き。
墨月⇒スミ⇒ちゅみ⇒つみ⇒つみきち⇒ぷみ⇒ぷーちゃん
もはや、本名の名残の欠片もない呼び方で
呼んでいますが、
本猫は一応、律儀にお返事してくれます。
（ちなみにトノは殿⇒トノ⇒ポノ⇒ポノスケ⇒ぽにょ～）
今日が、トノの四十九日。
数えた時は、すごく先のことに思えたのに、
気付けばあっという間だ。
トノが帰ってこないことは頭でわかっていても、
まだ、気持ちは、待っている。
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